歯医者に苦手意識を持つ子どもは多いです。それもそのはず、歯医者は日常的に通う場所ではないため馴染みのない場所です。また待ち時間のあとに苦手な処置を行うため、どうしても「怖い」「イヤだ」「行きたくない」などの気持ちが芽生えやすいと言えます。

しかし、小さなうちから歯医者に通うことに慣れて、正しい方法で歯磨きをする習慣をつければ大きくなったときも、虫歯のない健康な歯を維持することができるでしょう。

小児歯科とは

子どもの虫歯の原因

1.歯磨きが上手にできない

歯が生えてきたら歯磨きをして虫歯を作らないようにすることが大切です。しかし、低年齢であればあるほど、大人のように上手に歯磨きをすることはできません。すると磨き残しができて虫歯ができてしまいます。

低年齢のうちは歯磨きを嫌がることもめずらしくなく、保護者の仕上げ磨きもままならないこともあります。また、子どもの歯のサイズに合っていない歯ブラシを使うことも磨きの腰ができてしまい虫歯を作ってしまうのです。

2.乳歯の構造上の問題

乳歯は永久歯に比べて歯を守るエナメル質や象牙質が半分ほどの厚さしかないため、虫歯になるとすぐに進行してしまうという特徴があります。

大人の場合は虫歯ができてすぐに対策をすれば再石灰化することがあります。しかし、子どもの虫歯は進行が早いため、初期段階を見逃しやすいでしょう。

3.食べかすが溜まりやすい

乳歯は永久歯に比べて溝が多く深いため、食べ物が残りやすいという特徴があります。食べカスは虫歯菌にとって御馳走とも言われ、虫歯を作るだけでなく虫歯菌を増殖させてしまうのです。

こうした要因も子どもの虫歯ができやすい理由です。

当院の小児歯科で行っている治療

フッ素塗布

フッ素には化学作用で歯の表面を硬くする効果があり、フッ素を塗布することで虫歯に負けない強い歯を作ります。また、虫歯菌の働きを抑制する働きもあるため、虫歯予防に効果的です。

歯科クリニックで使用するフッ素は、市販の歯磨き粉に含まれるフッ素より高濃度です。そのため、ご自宅でフッ素入りの歯磨き粉を使ってケアしながら、定期的にフッ素を塗布することで、虫歯のない歯を維持していきます。

当院では、効果を持続させるためにフッ素の塗布は3〜6か月に1回程度継続して行うことをおすすめしております。

シーラント

シーラントとは、 奥歯の溝を歯科医療用のプラスチックで埋めて虫歯菌の増殖を防ぐ医療方法です。特に奥歯は、溝が複雑で磨き残しが多く、虫歯ができやすい部位でもあります。

歯の凹凸を埋めることで汚れや虫歯菌が溜まりにくくなり、虫歯予防に効果があります。

歯磨き指導

当院では小さなお子様を持つ保護者様に向けて、お子様と一緒に仕上げ磨きの仕方をレクチャーいたします。

一緒に歯ブラシを持って鏡を見ながら楽しく・正しくブラッシングができる方法をお伝えしています。小さなお子様は、歯磨きに対して苦手意識を持っていることも多く、歯磨きの重要性をお伝えしながら楽しく磨けるようサポートいたします。